2018年 01月 19日
炭 |
雨宿り鬢のほつれに炭薫る 驢ノ677
凍月に片目を閉じる灯かな 驢ノ678
駄句である。
炭は、冬の季語。
茶室に入ると、釜の湯の暖かさと火の匂いが心身に浸みてくる。
灰に潜ませた練香の薫りと共に、亭主と客の距離を縮める装置である。
そんなひと時の、帰り道だろうか。
霙のような通り雨、軒先で隣り合った女の髪からふわりと炭の薫りがした。
焼き鳥屋を出たところ、ではない。
一方、凍月にウィンクしているのは、街の灯。
電球の切れかけた赤提灯。
焼き鳥屋、かもしれない。
この前、新年の挨拶をしたと思ったら、
はや、女正月などすっ飛ばして、18日である。
目の前に、如月二月が迫っている。
きっと、あらあらと弥生三月になったりするのだろう。
というわけで、って、何がどういうわけか分からないけれど、
御用繁多なワタクシなのである。
御用というのは、御用御用の公務のことらしいので、
正確には、稼業繁多なのである。
というわけで、って、繰り返しても仕方ないのだけれど。
要するに、ちょいと、しばらく、駄句と駄文のこの『驢馬の耳』を
お休みさせていただきます。
数週間か、ひと月か、ふた月か、暖かくなる頃までには戻ります。
私の健康やら、刀自様との日々、とか、帰国した竹彦の事とか、
ご心配いただいている皆様もおいでになるか、と思いますが、
そっち方面は、拍子抜けするほど、
いたって順調、健康、元気、ハツラツ、であります。
などと言いながら、すぐに復活するかもしれませんが、
ともかく、
「私は元気です。」
と、ひと言いいたくて、こんなお知らせになりました。
ではまた、必ず復活する予定ですので、
どうぞ皆々様におかれましては、くれぐれもご自愛いただき、
寒い季節をお元気でお過ごしください。
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by unburro
| 2018-01-19 00:22
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