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檜扇






 檜扇の朱の花影に蜘蛛ひとり          
驢ノ797





 駄句である。






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檜扇は、祇園祭に欠かせない花である。

檜の薄板を要で留めた扇は、竹に紙を張った扇子の元であり
扇子と同様に、風を送り、扇ぐ道具であるが、
顔を隠したり、何かを指す時にも使う便利なものである。

自分に向けて扇ぐ時は、涼を呼ぶ道具であるが、
自分の外に向けて扇ぐ時は、あっちへ行け、という意味になる。

というわけで、
古来、扇は魔物や疫病に、「あっちへ行け」という魔除の道具と
いうことになり、悪霊、悪疫を払う蘇民将来の祇園祭では、
葉の形状が、檜扇に似た植物のヒオウギが、飾られる。
ということになったらしい。

この時期、例年なら京都の街角のショーウィンドウや、家々の座敷に
檜扇が生けられるのだが、今年の祭は神事を除いて、ほぼ中止なので
どんな様子になっているのだろう。

長らく街中に出掛けていないことに、今更気付く

文月、晦日である。





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ひと月ほど前から、家の中で大きなアシダカグモによく出会う。

8本の脚を広げたところは、赤ちゃんの手ほどあるので、
成虫だと思う。

ゴキブリを捕食する益虫で、巷では「アシダカ軍曹」などと呼ばれ、
人や人の食べ物などには興味はなく、お互い適度な距離をとっていれば
ウィンウィンな関係で共生できる。
という、有り難い蜘蛛なので、仲良く暮らそうと思っている。

夜行性なので、昼間は滅多に会わないけれど、
寝る前や、朝、起きた時、廊下の端や、洗面台の陰などで
鉢合わせすると、流石にギョッとする。
トイレで、ふっと気配を感じて、周りを見回すと、
頭上の天井を歩いていたりするのも、心臓に良くない。
出るものも出なくなって、ソソクサとトイレから逃げ出すことになる。

しかし、彼、または、彼女のお陰かどうか、
今年は、ゴキブリの姿を、全く見ない。




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夫は、何故か蚊にも刺されない人で、虫が好かない、というか、
虫に興味がなく、虫も彼に興味がない。
蜘蛛であろうが、ゴキブリであろうが、手の届く所に居ても
「あ、いるな」と見るだけで微動だにしない。
虫だけでなく、花でも食べ物でも、事件でも流行でも、
興味がないものには反応しない人である。
そう見えるだけかもしれないけれど、そう見えるのは間違いない。

瞬発力に欠けるのかな、と思ったこともあったけれど、
娘が、キャーッ、とか言うと、サッと、スリッパなど持って飛んで行く
ので、瞬発力が無いわけではないようである。

その、キャーという梅子も、最近はゴキブリ以外には寛容で、
てんとう虫、ダンゴ虫、蟻ですら怖がっていた幼い頃とは
別人のように逞しく成長した。

アシダカグモも、ゴキブリの天敵だから大丈夫だという。
敵の敵は、味方なのだ。
しかし、流石にベッドの上、枕元で歩いているのを見つけた時には、
キャっと叫んで、助けにを呼びに来た。

この時は、先日買ったばかりの、箒草で作った高級座敷箒を構えた私が、
そっと彼を部屋から追い出し、姿が見えなくなってから、シーツを替えて
掃除機で辺りを大掃除する羽目になった。
大きな蜘蛛が歩いていたベッドで寝るのは、やっぱり抵抗があるよね。
というわけで、もちろん異論はない。

私は、というと、本来、虫は苦手である。
昆虫も爬虫類も両生類も、好みではない。
ただ、本の虫であったので、ファーブルやシートンに親しみ
百科事典を読み耽った小学生時代の知識というか、理性のお陰で
無闇に怖がるのはカッコ悪い、というスタイルを身につけた。
ただの、ええカッコしい、である。

そんな3人家族の、新メンバーに入ったアシダカ軍曹は、
家中を、自由に歩き回っていた。





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1週間ほど前、雨上がりの夕方。
夫が、仕事場から外へ出る裏口から、夕刊を取りに出たところ、
足元を、アシダカ軍曹が速足で出かけて行くのを見かけた、という。

「あの蜘蛛、引越していったみたいやで。」

と、報告が入った。

情報の共有は、我が家の鉄則である。

自営業の家では、学校の行事も仕事の納期も、皆が把握しておかないと
危機管理が出来ない。何かあった時、誰かが、フォロー出来る体制を作って
おかないと、直ぐに生活の基盤が崩れる、メシが食えなくなる、ということが
暗黙の了解なのである。
「優先順位」と「責任の所在」が、私の口癖である。

というわけで、
アシダカグモの動向も、家族で共有する。

「え、もう我が家のゴキブリは殲滅された、ってことかな。
 お務めご苦労さま、って、見送ってあげたかったなあ。」
敬礼!とかして別れを告げたかった、と梅子が言う。

ちょっと寂しいねえ、とか言いながら、実は、ほっとしている私は、
面従腹背である。




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ところが、昨日、小さな事件があった。

朝、風呂場のタイルの上に、枯草のような、折れ曲がった小枝のようなものが、
落ちていているのを発見した。
胸がざわつき、近づいてよく見ると、植物ではない気配がする。
写真を撮って拡大してみると、確かに、毛が生えていて、関節らしきものが
見える。これは、軍曹の脚だ、と直感した。

なぜ、脚だけが落ちているのか。
と、辺りを見回すと、風呂場の隣の洗面所に何か動く音がして、
振り返ると、洗面台の足元に、彼が居た。

やはり、脚が足りない。
7本の脚で、カサカサと壁と洗面台の間に潜り込もうとしているところで、
動きにそれほど不自由さはなく、するすると姿を消してしまった。


なぜ、帰って来たのか。

負傷した脚を引き摺って、戻って来たのか。

誰にやられたのか。

蜘蛛は、縄張り争いをするとか聞いたことがあるが、
ウチを出てから、他所の蜘蛛と闘って負けたのだろうか。

色々、思いは尽きないが、ちょっと嬉しいような。

いや、やっぱり、居ないほうが良いのに、という気持もあり、
複雑なところである。




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檜扇は、一日花である。

早朝に咲いた花は、夕方から密かに花弁を寄せ始め、
深夜にはしっかりと身を捩るように花を閉じる。
光沢のある絹の生地を、細かい皺を寄せながら捻り
複雑なプリーツを作るように、我が身を畳んで終える花の様子は
蝶の羽化を、逆回しの映像で見るような不思議である。





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いろんな不思議が重なり合って、
花も虫も、人も獣も、蛇も蜘蛛も、
愛されたり、嫌われたりしながら、生きていくのだな。

愛する気持はわかるけれど、
愛されていると、気付くのは意外と難しいような気がする。
嫌われていると思っていたら、そうでもなかった、という
こともある。

まあ、その逆もあるのだけれど。

蜘蛛も蛇も、人も花も、人に害する毒を持つものもある。
それを見分けるのも難しい。

毒と知りつつ、止められない時もあり、
毒をもって毒を制することもある。

直感はあてにならない。
優先順位と責任の所在、そして、覚悟と気合い、かな。


などと、色々思う、七月であった。




蜘蛛の脚は、折れても再生するらしい。

というのは、梅子の調べであるが、どうだろう。




















Commented by pallet-sorairo at 2020-07-31 20:38
アシダカ軍曹、また戻ってきたんですね、
きっとunburro家の居心地がよかったんだと思います(^^。
久しぶりに子すずめのことなども懐かしく思い出してしまいました。
お写真、ライティングがすごくきれいですね♪
Commented by ppjunction at 2020-07-31 21:22
布団に寝そべって電気スタンドの灯火で本を読み始めると、何処からともなく1cmのチビグモが這い出て、灯の下にうずくまるーー毎晩の出来事でした。

はじめは追い払っていましたが、灯の下は暖かいから?とも思い放っておきました。毎晩になるとなんだか可愛くなっちゃて、指先で挨拶を交わしたり・・・。
半年後に部屋のリホームで行方知れずになりましたが、何となくしばらくは寂しかったな。

そうかあーー祇園祭は中止ですもんね。
七夕も中止。来年はあるのかなあ。
Commented by fusk-en25 at 2020-07-31 21:28
子供の頃。(もちろんこの歳でやることではない)
蜘蛛の卵というか白い袋みたいなのを開けてみたことがあって、
中に入っていたちっこいたくさんの蜘蛛が。開けた途端。
まさに「蜘蛛の子を散らす」光景で散らばりました。
変なものに興味津々な子供だった?ので。
土蜘蛛の袋を引っこ抜いて中の蜘蛛をのぞいたり。
神社のお守りを開けて見て。何も入ってないと呆れたり。。

ちなみに猫を飼ってから蜘蛛はいなくなりました。食べてしまう?
Commented by unburro at 2020-07-31 21:30
> pallet-sorairoさま

そうなんです、帰ってきたんです(笑)

子すずめのこと、憶えていてくださったんですね♪
しかし、蜘蛛まで戻ってくるとは…ね…(^^);

カメラ面白いです!
接写、ズームに強いなあ〜!と実感しています。
外光が入ると、特にAIモードの面目躍如な感じがします。
後は、シャッターチャンスの気合いかな、と思いますが、
外で鳥や昆虫を撮る腕になるには、まだまだ時間がかかりそうです。
palletさん、凄いです!
Commented by unburro at 2020-07-31 21:46
> ppjunctionさま

虫愛る姫ですね〜

私は、男の子を育てて、初めて虫を触れるようになりました。
それまでは、虫は怖くない、虫は悪くない、って、言いながら、
実は触れませんでした。
母の気合いです、内心ドキドキでした(笑)

だから、子育て卒業した今は、触りません…
見て見ぬふり、専門です♪

各地の夏祭が、中止で寂しいですね。
地鎮や災厄避け、豊作祈願、などなど様々な祈りの意味のある土地の祭は、
観光の為ではない、古代からの大事な役割があると思っています。
この世には、科学や医学だけでは治まらないことがある、と思っています。
Commented by unburro at 2020-07-31 22:22
> fusk-en25さま

まあ!虫愛る姫の勢揃いですね〜!

蜘蛛の子を散らす!
ひえぇぇぇ〜ゾワゾワします…

私は、運動音痴のインドア派、その上、母が潔癖症気味だったので
虫と遊ぶ機会はないまま大人になりました。
私にとって、虫や鳥は、妖怪や妖精のような存在でした。

小児喘息の長男や、感覚過敏の次男を、なんとか鍛えなければ…
と、ガムシャラに外遊びに連れ出した結果、バッタやセミと遊べるように
なった、後発型の虫好きなんです(笑)
アレルギーの多い子どもたちだったので、犬や猫も飼えなくて、
亀やメダカを飼ったり、小鳥を育てたりしながら、生き物の命、とかを
教えてきたつもりなのですが、やっぱり、本音では、蜘蛛や蛇は苦手ですね…

「蜘蛛を殺してはいけない」という迷信のようなものに、
縛られている気もします。
Commented by haru_rara at 2020-07-31 23:12
ちょうど、虫の絵日記を描いたところで
偶然の一致?に嬉しくなってしまいました。

私は子どもの頃から昆虫、爬虫類、両生類、大好きでした。
小学生の頃は蛾の幼虫に夢中になり、餌をやって観察したり、家族旅行の先で捕まえた幼虫が帰りのバスの中で逃げ出し、バスの中がパニックになって泣く泣く外に放したり。
虫の話題なら延々と喋ってしまいます。
今でも、ヘビが来ると「ハルを呼べ!」と義母が叫んで、私が長い棒の先に巻きつけて沢に放しに行ったり、冬眠の子ヘビを小屋から出したり、と、都会から来た嫁にやらせることかい、と思いますが^^

朝見た蜘蛛は殺してはいけない、ということを聞きましたが、同じ蜘蛛が夜に出てきたときはどうするんだ、と幼心に心配したものです^^
Commented by unburro at 2020-07-31 23:59
>haru_raraさま

あれ、まあ!

ここにも虫愛る姫が!

女の子というものは、教室に蝶が迷いこんできても
「きゃ〜!こわい〜!」って、逃げ回るものだ、
というのは、私の変な思い込みだったのでしょうか?

そんなことはない、ですよね…
ココに、タマタマ、集まっていらっしゃった。
類は友を呼ぶ法則、ですよね…きっと。
あ〜ビックリした!

ホントに、何度も言うようですが、
私は、実は、ホントに虫が苦手です(笑)
モシャモシャ、ニョロニョロ、グニャグニャ、カサカサした
生き物は、太古の人類にとって危険なヤツが多くて、
例え無害なヤツであっても、とりあえず、
「ビクッとして逃げる」という本能が、
人類に組み込まれているのだ、と思っています。

その本能に逆らって、
「何だこりゃ?」「面白い!」「可愛い!」
なんて手を伸ばす人間は、突然変異な変な人だと思って
いました。ある意味、人類の進化の鍵を持つ新人類です。

私は、とりあえず、変人に憧れていたので、
口先では「蛇は優雅で美しい」とか「セミの翅、綺麗」とか
言っていましたが、実はチョット気持ち悪い…って思ってました。
理性で本能を捻じ伏せよう、と努力していたんです。
それが、クールってことだって思っていて(笑)
今でも、そこは、あまり変わっていませんね…^ ^:

でも、コメントくださった皆さんは、
ホントに、虫がお好きなんですよね〜
凄いなぁ〜😲

夜蜘蛛は殺していいけど、朝蜘蛛は殺してはいけない。
って、言いますね。確かに同じ蜘蛛の可能性は大ですよね…
TPOが大事ってことでしょうか?
Commented by ryuboku2 at 2020-08-01 08:22
檜扇の花と大らかな葉を見ることができました。“ぬばたま”の漆黒の粒に枯れた状態しか見たことがありませんでした。
祇園祭りには欠かせないものである事も教えて頂き、益々魅力を増した植物です。

子供の頃、足があるから嫌いな父と足が無いからアカン私は正反対で、いつもお互いに冷やかし合っていました。
動物全般OKな2人でしたが、何故かこの二つの存在には拘りがありました。
拡げて考えれば、植物に対してでも同じかなー、と先日も草抜きをしながら考えていました。春先には『楚々として綺麗!』と空き瓶に飾った“草”を、要らない雑草としてバッサリ抜く自分がいました。

家にまつわる情報を家族で共有する、と言うのは大切なことですね。
ただ、未だ見ていない娘にはそこにいるかも知れない存在について告げられずにいます。複雑.......。
Commented by touseigama696 at 2020-08-01 09:18
あなたの目に映る日々細やかな世間話も
あなたの筆にかかると諧謔と妖艶に包まれて
引き込まれるように読ませていただいています
目と頭のせいで読書が縁遠くなってしまい
読了できる本が乏しくなって少々お寒い晩年ですが
ここは特別な読み物(笑)多謝です!


Commented by unburro at 2020-08-01 10:15
> ryubokuさま

足のない長いヤツは、我が町ではほとんど見かけないので
非常に助かります。
長いアレの方が、環境を選ぶということですね。
お互いに、距離を置いて共生出来たら良いのですがね…

お父上との思い出、良いですね。
好きなものも、嫌いなものも、全て含めて家族の物語ですね。

食べ物や着るものの、好き嫌いも個性だし、物語だなあ、と
最近になって、つくづく思います。
嫌いなものや、苦手なこと、を人に無理強いするのは暴力だと思います。
親や教師が子どもに、
「みんなは出来るのに」とか「みんな食べられるのに…」って
教育のつもりで押し付けるのは、ハラスメントなんじゃないか、と
気付きました。って、自分がやっていたこと、に反省しているわけです。

最近、聞いた言葉で

『みんな違って、みんなダメ』

っていうのが気に入っています。
『みんな違って、みんないい』じゃなくて、ダメっていうのが
目から鱗ポロポロ!
イスラーム学者の人が、書いていました。

あ、そうそう、「ぬばたま」です!
花が終わって、実ができるのが楽しみです!
Commented by unburro at 2020-08-01 10:24
> touseigamaさま

ありがとうございます。

なかなか…気分の振り幅の大きい人間なので、
書くことも安定しないのですが、色々含めて私、なので
居直って書き続けています。

私も、読書は、食事や睡眠のように、必要不可欠なものですが
最近、めっきり眼が疲れやすくなってきました。
コロナ騒ぎ、のおかげで?時間が出来て、読書時間が増えて
新旧含めて、本を買い込んでしまったのですが、
思った以上に、読むスピードが落ちてしまって、積読の山です。
そうそう、
村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』も
買っちゃいました!面白いです!
少しずつ、読んでいます。
Commented by wawa38 at 2020-08-02 11:21
上質のショートストリーかエッセイですね。
完結しているようで続きがあるようで(^^

Commented by unburro at 2020-08-02 12:29
>wawa さま

ありがとうございます!

昨夜の軍曹は、お風呂場に居座ってしまって、
ちょっと箒や棒で、追ったくらいでは、チョロチョロする
ばかりで、風呂場の外に出てくれなくて、
お風呂にはいれませんでした…(泣)

朝には、居なくなっていたので、シャワーを使いました。
行動パターンが、あるような、ないような…(笑)
Commented by jasmine-boo at 2020-08-02 20:56
アシダカグモって迫力ありますね!
子供の頃から虫は詳しいのになぜ見たことがないのだろう…と思ったら、南方からの外来種なので北海道にはいないんですね。
(北海道出身です)
本州で初めてゴキブリを見た時も感動しました。

長男がいる時は、ドバイで買ったタランチュラとサソリの標本を子供部屋に飾ってました。
加工がいい加減なのて、何かが染み出してリアルです(^-^)

時々、小さな蜘蛛さんが掛時計の裏に住んでいて夜になると壁や天井を這って(歩いて?!)たりします。
Commented by unburro at 2020-08-02 22:10
> jasmine-booさま

はい、大きいです。
脚も毛むくじゃらで、ワサワサ動くので、
出会うと、ビックリします。

北海道には、居ないんですね。
ゴキブリは居ないと、聞いたことがありますが、
最近の温暖化の影響は、どうなんでしょうね…

長男が蜘蛛好きなので、色々ウンチクは聞いていて、
アシダカグモは良い奴なんだ、って知ってはいたんですが、
パッと見た感じでは、タランチュラと変わりません(笑)

小さな生き物と共生するのは、僅かな緊張感があり、
それを、良い刺激だと感じよう!と思ってはいるのですが…
Commented by BBpinevalley at 2020-08-03 11:35
こんにちは。
蜘蛛のことで、こんなにもすらすらと名文が書けるなんて、尊敬に絶えません。
しかも、日常で感じるふとした出来事、…こんなに遠くにいても大いに共感できる内容で。

私も、虫は苦手な方ですが、ニュージーランドに来て以来、特に蜘蛛には親近感らしきものを覚えるようになりました。
こちらで目立つのは、一般にDaddy Long Legsと呼ばれる細くて頼りない蜘蛛ですが、とにかくそこら中に巣を張ります。
それはもうプロダクティブで、掃除してももう翌日には新居を建てています。
仰るように他の嫌な虫を食べてくれるから、ある程度はお掃除しないで残しておくのが得策。
時々捕食シーンなどを目撃しては、アニマルワールドの激写を見るように、目を見張って固まっています。

日本のゴキブリだけは、世の中で嫌いなもののトップ3に上げられるかも。
あれから遠のけたのは、日本を去って良かったと思える大きな事柄のひとつです(笑)
Commented by unburro at 2020-08-03 17:05
> BBpinevalleyさま

ええっ!
NZには、ゴキブリがいないんですか!
いいなぁ〜♪
しかし、今年の我が家でも、見かけません。
アシダカグモのお陰でしょうか。

それより、何より、
過分なお褒めの言葉をいただき
ありがとうございます。
これも、蜘蛛のおかげです!(笑)

プロダクティブな蜘蛛!
確かに、蜘蛛の巣はあっという間に出来ています。
目立たない所なら、害虫駆除の拠点として、
共存しようと思いますね。
脚が多いのは嫌だなぁ、という方もいらっしゃいますが、
蜘蛛好きの息子は
「じゃあ、カニもエビも、食べるなよ!」って
怒ります(笑)
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by unburro | 2020-07-31 13:53 | アシダカ軍曹 | Comments(18)