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ラ・フランス






 ラ・フランス後姿でわかる人         驢ノ712


 洋梨の横座りするバスク籠          驢ノ713

 
 
 駄句である。






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今年も晩秋となり、洋梨の季節である。

何度見ても、毎年見ても、何個見ても、
同じ形、同じ色のものはひとつもなく、
味わいも、ひとつひとつ違うのである。

林檎だって、蜜柑だって、同じものはふたつとない。
味だって違う、少しずつだけど、分かりにくいけれど、
違いはあるのだ。

しかし、この洋梨、このラ・フランスほど、
見飽きない形はない。

美人は3日で飽きる、などと云うことと似ているのか、
と思うけれど、そうなのかな。



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醜いと美しいの間には、どれほどの距離があるのだろう。

距離などなくて、表裏一体、背中合わせなのかもしれない。

見る者の、意識や感性によって美醜の判断は変わる。
時代によっても、国や民族によっても、美の基準は違う。
普遍的な美、はあるのか。

おそらく、ある。

誰でもが美しいと思うもの。

夕焼け空とか、青い海とか、小さな花とか。

いや、

いつでも誰でもが、美しいと思うわけではないかも。

美はある、けれど、絶対ではない。


洋梨を見ると、いつも、こんなことを考える。




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でこぼこを褒めて育てるラ・フランス

誰ひとり同じはないよラ・フランス


これは、学校の標語のようで、没である。




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バスクの籠は、栗の木で作られる。
フランス国境に近いスペイン北部、竹彦が暮らすところだ。
栗の木を薄く削いでリボンのようにしたものと、
皮付きの枝を組み合わせ編み上げた素朴な籠は、
大雑把なのに、包容力がある不思議な籠だ。

洋梨を入れて、なんと美しい、と数日、眺めていたが

「あ、今、まさに、食べごろだ。早く食べなければ。」

と、写真を撮るのを忘れて、すっかり食べてしまった。



今は、蜜柑が入っている。




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Commented at 2018-11-18 07:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by unburro at 2018-11-18 09:59
> 鍵コメさま

みったくなす
みだくなし

みっともない、みたくない、
とは、まったくひどい言い方ですが、
ブスとかチビ、
とか呼ばれる時にも、愛がある、
と感じるときがありますね。

「美女は3日で飽きるけれど、醜女は3日で慣れる」
とか、でも、やっぱり、中身が大事ですよね。
世の中には、性格の良い美人もいるわけで…
そんな女になりたかったなぁ〜

まだ、間に合うか…?
Commented by pallet-sorairo at 2018-11-18 10:02
昨夜のわが家のデザートはラ・フランスでした。
美味しかった。

>洋梨の横座りするバスク籠   驢ノ713
なんともなまめかしくて驢人さんらしい句、
思わずうふふ、でした。
Commented by ago1-filo2 at 2018-11-18 12:10
もう少し早く この句を知っていれば…拙ブログのタイトルを
ラ・フランスの週末にさせて頂きましたのに(笑)
秋晴れの日曜日、大笑いさせていただきました。
紅白で『獣ゆく細道』が聴けますね。ヤッター🤗
Commented by unburro at 2018-11-18 12:59
> pallet-sorairoさま

ホントに、ラ・フランスって美味しいです。
華やかだけど奥ゆかしい、筆舌尽くしがたい美味しさですね。

桃は、まるまるとした子どものお尻
洋梨は、成熟した女性のお尻
うふふ、です。

もしも、
婦人科専門のクリニックの看板デザインなどを任されたら
ラ・フランスの絵を描きたいなぁ(笑)
Commented by unburro at 2018-11-18 13:10
> ago1-filo2さま

「ラ・フランスの週末」
お洒落で色っぽい、いいですねぇ(笑)

もう紅白の話題が出る季節ですね。
椎名林檎ワールドがお茶の間に殴り込み、ですね。
後ひと月ちょっとで、今年も終わりですが、
全力疾走で駆け抜けようか!と気合が入りました(笑)
コケないように…
Commented by mother-of-pearl at 2018-11-18 22:35
大雑把なのに包容力がある.......

そんな人に 私もなりたい

洋梨は先ずインテリアのひとつとして飾り
良い香りが漂ってくるのを待って堪能します。
色も形も大好きな洋梨が 今は手に入れ易くなって嬉しいです。

初めて見たバスクの篭、趣きがありますね!竹彦さんは何を入れていらっしゃるのでしょう。
Commented by unburro at 2018-11-18 23:24
> mother-of-pearlさま

本当に、ゴツゴツして見えるのに
柔らかいものを入れても、優しく包んでくれる。
不思議な籠なんです。

竹彦本人は使っていないようですが、
観光に来た人たちに勧めて、喜ばれているようです。
ナカナカにイイお値段なのですが…
Commented by こんの at 2018-11-19 07:10 x
ラ・フランス後姿でわかる人    驢ノ712

梨や林檎などは、その形は似たようなものですが......
ラフランスは、不揃いで・個性的(笑)
まさに御句の通りですねぇ
流石です!
Commented by unburro at 2018-11-19 09:43
>こんのさん!

ありがとうございます。

後姿に生き様が見える(笑)
ラ・フランスも、肩のあたりが同じだなあ〜
とか思って眺めることがあります。

人の場合、歩き方や足音が似ることもありますね。
父と息子が歩く後姿を、離れて見ると、そっくりだったり
しますね。
Commented at 2018-11-21 11:12
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by unburro at 2018-11-21 15:16
>鍵コメさま

ありがとうございます。
洋梨って、
本当に、しゃがんだ姿、座った姿のようで
愛おしい形なのです。

そして、投稿、入選おめでとうございます!
本屋さんで、立ち読みしようかしら…
あ!でも、お名前がわからないんだった(笑)
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by unburro | 2018-11-18 02:09 | ラ・フランス | Comments(12)