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酔芙蓉




 朝の雨二日酔いかな酔芙蓉
            驢ノ580



 
 駄句である。




二日酔いかな、の「かな」は、
詠嘆の「かな」なのか、「かな?」の「かな」なのか。

作った本人が悩んでいる。

まあ、いいか。

とか思ってしまう。




酔芙蓉_b0290638_21071546.jpeg


こんな風に、考えがまとまらないのは、
この本の所為だ。

ドナルド・キーン『石川啄木』

兎も角、面白い。
まだ読み始めたばかりなので、
どこがどうだ、とかは言えないけれど。

私は啄木が好きだったんだな、と再確認している。

「われ泣きぬれて蟹とたわむる」
って、何やってんだこの人、と思ってから40年以上たって、
ああ、こんな人だったんだ、と思っている。

「東海の小島の磯の白砂に」
って、東海地方のどこか、潮干狩りに行った桑名の辺りの小島の海岸か、
と思っていたのに、全然違った。

でも、全然見当違いの解釈で、いいなぁ、と思っていた、
という事に、また、ナルホド、とも思う。



酔芙蓉_b0290638_21081537.jpeg



国語のテストには、解釈がひとつしかない。

そんな事ないよね、キーン先生。
















Commented by sheri-sheri at 2016-09-08 22:27
同感です。回答一つなんてね・・そんなことないと思います。でも違った解釈というか、思い違いで思っていた時期からまた時が流れる人生の時間。誰にでもそんなことがあるように思います。・・・
Commented by mother-of-pearl at 2016-09-08 23:54
>朝の雨二日酔いかな酔芙蓉       
いやはや、まさに今朝の私を透視なさったのか、と思ってしまいました!

滅多に“家飲み”はしないのですが(信憑性が無い?)
私は、二日酔いかな?の方でした。
啄木を、何やってんだのこの人?とバッサリいくunburroさんの小気味良さ!
え~!東海の小島での潮干狩りではない??

キーン先生の解釈を読みたくなってきました。
Commented by unburro at 2016-09-09 08:31
> sheri-sheriさま

思い違いのまま流れる人生も、面白いですよね。
実は、この世の中、結構、思い違いの方が多いのかもしれません。
Commented by unburro at 2016-09-09 08:45
> mother-of-pearlさま

東海…白砂…
当時、啄木は北海道の函館に居たので、あの辺りの浜らしいのです。
でも、東海がどこか?
キーンは、東シナ海に浮かぶ日本列島のことを、
「東海の小島」と言ったのではないか?と推論しているのですよ。
へえぇぇ〜、って感じです。

"家飲み"いいですね〜
後10日か2週間くらいしたら、お酒解禁かな?
という私です。
Commented by saheizi-inokori at 2016-09-09 08:47
酔芙蓉は夕方赤くなるんじゃなかったかな。
私も今朝はちょいと二日酔いです。
Commented by こんの at 2016-09-09 09:46 x
退院へのカウントダウン
あぁ、その頃がいちばん良い時(笑)
Commented by unburro at 2016-09-09 12:59
> saheizi-inokori様

そうです。
昼は白い花が、夕方ほんのり赤くなる。
酔った芙蓉とは、昔の人は良い名前をつけましたね。
Commented by unburro at 2016-09-09 13:03
> こんのさん!

このへんで、気を抜いて、うっかりコケる人もいます。
気をつけてね下さいよ‼︎
と、言われました。
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by unburro | 2016-09-08 21:14 | 膝手術、とか | Comments(8)