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雨の音





 目覚めれば雨の音とは道の音        驢ノ519



 駄句である。






雨に音があるのではなく、
雨粒が、どこかに当たる音が、雨の音なのではないか。
と、今朝、寝床で考えた。

木の葉に、屋根に、窓に、庭の土、道のアスファルトに、
しまい忘れたバケツに溜まった水に、
道行く人の傘の上に、雨は降りしきり、音をたてる。

道路の表面に溜まった雨の上を、車が通り、水しぶきをあげる。
その音で、私は目が覚めたのだ。

遥か高みから静かに落ちてきた雨は、
今、それぞれにはじけて初めての音を発する。




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一昨日、開栓した「雪男」(720ml)は。すでに空だ。
蔵元の店で、この絵に一目惚れしたのだ。
外箱の絵は、「北越雪譜」の挿絵の雪男で、
中の瓶のラベルの雪男は、スキーを背負った今時の雪男。

いわゆるジャケ買いしたのだが、味も大当たり。
旨かった。



雨の音_b0290638_23103512.jpeg
 (写真を拡大してみて下さい。この絵の説明が書かれています。)





山には、この雪男のような妖しがいて、時折、人と関わりを持つことがある。

先日から、全国ニュースになっている北海道の「置き去り事件」だが、
これも、山の妖しいものの関わった「神隠し」なのではないか。

と、これは松介の独り言である。

日頃、心理士として、子供の発達相談や虐待対応で、
様々な親子、家庭と出会っている彼は、
ニュースになった初めから、「神隠し」説、である。

マスコミなどに公にされない沢山の事柄があり、
その様々な要因が、思わぬ融合をして、事件になる。
それを昔から、魔が差す、とか、神隠し、とか云うのだ。

と言う。

簡単に、子供が無事で良かったね、と片付けてはいけないけれど、
全てを明るみに出す事が、最善ではない。
そしてなにより、当事者を含め誰にも解らない事が沢山あるだろう。
それを昔から「神隠し」ということにしているのだ。

と、彼は言う。


ふうん、そうなのか。

そうかもしれない。






雨の音_b0290638_23553292.jpeg















Commented by hanamomo08 at 2016-06-08 05:14
ジャケ買い、大当たり!
たぶん新潟のお酒にハズレはないかもね。

神隠し・・・・・私もまっちゃんに賛成です。
すべて明るみになんてありえない。
だけど・・・・すべて明るみにしてほしい事はたくさんありますね。
彼の屈託のない笑顔が救いです。
『いっぱい遊びたい』ニュースで聞いたこの言葉、最近の子どもから聴くことがなかっただけに、嬉しかった。
Commented by こんの at 2016-06-08 07:36 x
神隠し

我がブログ「行方不明の」(4日)にも書いたが、子どもが見つかる前夜は、いろいろと考え寝苦しかった。
他人のことでも、まるで我が身に起こったかのようにやるせなく、いてもたってもいられないのだった。
蔵王へネマガリダケ(笹筍)採りに行き、道に迷い、竹藪の中を彷徨った時のことが鮮やかに蘇った。

6日間も、いったいどこへ行ってしまったのか。子どもの気持ち、親の焦りを思うと、眠れなかった。
まるで神隠し。
ふ~む 神はなにを企んだのか?
むむむ、なんの諭を求めたのか?
Commented by unburro at 2016-06-08 07:56
>hanamomoさま

おはようございます。
やっぱり早起きですね〜^_^

「神隠し」は、
山や森だけでなく、都会でもあるんだよ、と息子は言いますが、
今回は山の妖しが子供を助けたのかもしれませんね。
彼の職場の虐待対応の部署では、親が関与して「埋めた」説が有力だったらしい…そんな予想が外れて良かったです。
Commented by unburro at 2016-06-08 08:10
>こんのさん!

おはようございます。

山菜採りの季節ですね。
山の恐ろしさを知る今野さん、そんな自然の怖さを知る人たちは、
都会に住む私たちより、もっと身に迫る危機感をもって心配されていたのでしょうね。

山の夜の闇の中、
小さな子供が、そんな夜を何日も一人で過ごすこと、
それも一ヶ所に留まって、というのは、考えられない、
それが、最大の謎なのでしょうね。

偶々、別の用事で来た人と出会って、助かった。
それを、「山から還されたのだ」と松介は、言っていました。
Commented by saheizi-inokori at 2016-06-08 10:40
ヤマト君のいい思い出になればいいなあ、「俺なあちっさいときにね、、すげえだろ」なんていばってくれよ。
Commented by unburro at 2016-06-08 11:12
>saheizi様

おっしゃるとおり‼︎
それが一番だと思います。

そんな未来のために、様々な専門家が家族をフォローしていくのだと思います。
週刊誌やワイドショーが、面白半分、興味本位に色々と言わないことを願うばかりです。
今朝は、ダブル不倫がナントカという話題で盛り上がっている様子、
なんだか、ホッとしました(笑)
これでいいのダ!
Commented by mother-of-pearl at 2016-06-09 09:21
雨そのものには音が無い・・!

本当にその通りですね!
雨を表す様々な擬態語は、雨粒がぶつかる何かがあればこそ、なんですね!!

物凄いことを、サラリとおっしゃるunburroさんは
まさか“神軍団”のお一人?

朝からうなってま~す!
す、凄い!
Commented by unburro at 2016-06-09 10:53
> mother-of-pearlさま

雨の音って、何だろう…
そんな事を考えるのも、ブログや俳句のおかげです。

元々、理屈っぽい人間なのです。
タマネギの皮をむいて、むいて何も残らない⁈みたいな事を、
日常的に、子供の頃から、頭の中でやっています…
Commented by こんの at 2016-06-11 06:50 x
こころ優しい異獣 それが雪男だった
ジャケ買いが大当たり!だったのは
こころ優しい異獣と赤い糸で結ばれてた
そうですよね、そう確信します(笑)
Commented by unburro at 2016-06-11 10:35
>こんのさん!

確かに赤い糸! ある様な気がします。
最近、あの事件や、このお酒以外にも、
山の民、狩人、峠、とかに関わりのある事柄が身辺に起こり、
不思議な巡り合わせを感じています。

心の中に、そんな「不思議」や「異獣」が棲む場所を持つことは、
私にとって、とても大切な事なのです。
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by unburro | 2016-06-08 00:12 | Comments(10)