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短日



短日や掌ほどのあたたかさ            驢ノ451



駄句である。        




泉の水を、掌ですくう様に、
陽だまりの光と温もりをすくって、運べたなら、
あなたの口元までもって行きたい。

温かい光が、喉を通って、冷えた胸に届いたなら、
硬くなった心も少しは溶けるのではないか。





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(美は細部に宿る)




身近な誰かの、心が冷えて硬くなっている、という話ではない。
何となく、例えば、と思っただけである。

ただ、最近、気になる事といえば、スターウォーズである。
この映画の話題が、引っ掛かる。
SFだ宇宙の話だ、といっても、この戦争映画に世界各国で大騒ぎ、
というのは、いかがなものか。

空中戦も地上戦も、正義だフォースだ、といえば正当化されるのか。
カッコよければ、それでいいのか。

蚊トンボのように飛び回る戦闘機が、次々に撃墜される。
敵だから、撃ち落としていいのか。
撃つ、命中する、爆発する、この連続に爽快感がある。
そういう風に作られている。
それを子供たちが見る。
カッコいい、やってみたい、と思う。
それでいいのか。

もちろん、人類の歴史は戦争の歴史であり、
戦争の中に、愛も友情も、悲しみも虚しさも、含まれている。
だから、この映画が悪い、と言っているのではない。

ただ、大々的な、世界的な、広告や報道に引っ掛かるのである。
何といっても、天下のディズニーだ、無敵である。
それが気に入らない。

スターウォーズ、見たいねえ。
と言うのが、普通だ、当たり前だ、という空気が作られていることに、
引っ掛かるのである。

予告編しか見ていないのに、こんな風に文句ばかり言うのは、
いかにも、へそ曲がりなのは、承知である。

でも、へそ曲がりも、少数派も、
地球の上で生きている人類のはしくれである。

はしくれ、といえば、この干し柿の蔕の美しさよ。



日は短く、夜は長く、徒然と物思う冬である。

しかし、徒然している場合ではない。

ああ、年賀状など仕上げなくては、ああ、大変だ。
年内納めの仕事も、まだまだ、続々。

というわけで、
しばらく、ブログが滞るかもしれませんが、ご心配なく。





















Commented by pallet-sorairo at 2015-12-20 08:41
>はしくれ、といえば、この干し柿の蔕の美しさよ。
この干し柿の蔕は特に美しいではありませんか?!
「蔕」ってこういう字を書くのね、この字だけ出されたら絶対読めない。
で、よくよく見てもなんだか書けそうにありません(^^ゞ
わおっ、それより年賀状だ。
まだなんにも用意していない(^^;
Commented by saheizi-inokori at 2015-12-20 10:05
やらなきゃならないことがあるのに、飲みすぎました。
今日もまたなのです。
Commented by mother-of-pearl at 2015-12-20 11:59
>美は細部に宿る
素晴らしい視点に刺激され、裏庭の枯れた草の実を手折りました。

映画について、まさにおっしゃる通りと胸がすっとします。

怒涛のような市場戦略に飲み込まれていく昨今。
叩き落とした敵は常に完全悪。
まさに中東の現状に重なりゾッとします。
更に最近の作品は女の子が主役に流れが変わっていますが、
あの国の女性の現実を多く目にした者としては、決してああはなりたく無い。
一社の影響力が増大し『まるでD帝国支配』と呟きたくなります。
またの名をUnited States of Apple とも言う・・・。

お忙しい日々のようですが、どうぞご自愛ください!!
Commented by unburro at 2015-12-20 14:55
> pallet-sorairoさま

いやいや、どのヘタもそれぞれに面白く美しかったです。
洗って、並べて、しばらく眺めていました(笑)
また、高麗茶碗の一種に、「柿の蔕」という種類があります。
ネット検索して頂き、画像など見て頂ければ、
昔の人も、柿の蔕!に何やら思うところがあったのだなあ、と
面白い気分になります。
なんて言っているより、わおっ、年賀状‼
Commented by unburro at 2015-12-20 14:58
> saheizi-inokori様

そうそう、今夜は飲まずに、夜なべ仕事をしよう…
と、思うのですが、箸を持つと、やっぱり、ちょっと一口、とか
なってしまいますね…お仲間がいて嬉しい(笑)
Commented by unburro at 2015-12-20 15:13
> mother-of-pearlさま

本当に!プンプンです。
私も以前から、映画や漫画、ゲームなどで勇敢な女戦士が増えていることに
危機感を持っています。
武器を持ち、男の戦場で勝つことではなく、
人として強くある事が、女に求められる強さではないか、と。

宮崎駿作品も、強い女の子が主人公の場合が多いですが、
彼女たちは、最後は、素手で立ち上がります。

あの国の大多数の人々にとって、
武器を捨てる強さ、なんて、思いもつかないのでしょうか…
Commented by sheri-sheri at 2015-12-22 20:49
現実社会は、映像の世界より残酷で狂気に満ちているように思えます。対極にある人々も大勢この地球上にもいますが、どうもこの時代、難民にも暖かい寝床、スープをなどを・・と考える人々は少数派なのではないかと思うのは考え過ぎでしょうか。いつ日本がそうならないとはいいきれないですが。食料の自給率と言い、原発の数といい、子供の貧困と言い、決して安泰とはいいきれませんしね。映画にたいして、そういう感想を持たれるunさんに共感します。来年こそ、ほんの少しでも世界が平和に向けて舵を取れることを願ってやみません。
Commented at 2015-12-22 21:55
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by unburro | 2015-12-20 00:40 | Comments(8)