夫婦杉
2015年 04月 02日
春風や注連に縛られ夫婦杉 驢ノ339
駄句である。
注連(しめ)は、注連縄の略。
先週、友人と訪ねた、奥秩父「三峰神社」での会話からの着想である。
実際の三峰神社には、縁結びの木なるものがある。
各地でよく見かける夫婦杉は、二本の杉が並び立つものや、
同じ根から幹が二本に分かれている杉の巨木などに注連縄が巻かれているのだが、
この「縁結びの木」は、檜と樅の異なる種類の樹がまるで一本の木のように
密着して生えているのだ。
これを、男女が寄り添う姿に見立てて、注連縄が巻かれている。
それを見た、我が友が、
「嗚呼、縛られて離れられないのねえ。」
と、ため息まじりの発言をしたのだ。
彼女は、会うたびに夫との性格の不一致を嘆くのであるが、
そう言いながらも、先年、銀婚式を迎えた。
それを矛盾と思う私の方が、変わっている、と彼女は思っている節がある。
結婚とは、夫婦とは、我慢である、と彼女は思っているようだ。
私は、一緒にいて疲れるならば、離れるほうがお互いのためだ、
それより、そんなに合わない人とは一緒にいられないはずだ、と思う。
だから、イヤだ、キライだ、と言いながら一緒にいるのは、
本当は、嫌いじゃないのかもしれない、と、私は考えるのだけれど、
彼女は、本当に嫌なのだ、と言う。
難しいものである。
ともあれ、夫婦円満、男女和合、を象徴するはずの注連縄を、
「縛られている」と見た、彼女の着眼に、座布団一枚!
と、いう気持ちで一句作ってみたのである。
これが、縁結びの木。
これは、ご神木の一本。
これは、参道脇の食堂の、名物「みそ田楽」と、お楽しみの一杯。
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こんの
at 2015-04-03 05:47
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うふ
秩父への旅
そういうことになるのですね
さすがです(笑)
秩父への旅
そういうことになるのですね
さすがです(笑)
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pallet-sorairo at 2015-04-03 09:19
私もお友達に「座布団一枚!」だな(^^ゞ
ここ秩父の三峰神社から奥多摩の雲取山へ行ったことがあるんですが
その時の私にとっては「通り道」だったので、こんな夫婦杉あったかなぁ状態です(^^;
unburroさんいい旅されましたね。
ここ秩父の三峰神社から奥多摩の雲取山へ行ったことがあるんですが
その時の私にとっては「通り道」だったので、こんな夫婦杉あったかなぁ状態です(^^;
unburroさんいい旅されましたね。
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unburro at 2015-04-03 23:39
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unburro at 2015-04-03 23:41
by unburro
| 2015-04-02 23:58
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Comments(4)