月光
2014年 09月 29日
駄句である。
天の月を、盃に映す。
手の中に収まった月が、揺れる。
ひと息に月を飲み干す。
月の光が、喉を通って胃の腑に浸みる。
ふううっと、息を吐く。
少しは腹の中がきれいになったような気がする。
粉引の片口に入れた酒にも、月が映っている。
その月を、朱塗りの盃に注ぎ込む。
月は、するりと流れて盃に移り、そのまま私の唇に滑りこむ。
月光は酒に溶けて、私の身体を巡り
造影剤のように、私の血管を光らせる。
夜の庭に、ぼうっと、私の身体が光っている。
そんな酔い方も良いかもしれない。
この夜も酔っていたのだ。
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mother-of-pearl at 2014-09-29 02:33
粉引の片口からお酒を注ぐ
なんと美しい光景でしょう!!
月の光を体に導く、そんな素敵な方法があったのですね!
赤ワインに映った木々を飲み込んだことは、あります
美酒に乾杯!
なんと美しい光景でしょう!!
月の光を体に導く、そんな素敵な方法があったのですね!
赤ワインに映った木々を飲み込んだことは、あります
美酒に乾杯!
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unburro at 2014-09-29 08:54
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pallet-sorairo at 2014-09-29 18:08
驢馬が蛍になった???
素敵(^^ゞ
素敵(^^ゞ
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saheizi-inokori at 2014-09-29 21:43
呑めども酔わず汲めども尽きず、でしょうか。
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unburro at 2014-09-29 21:48
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unburro at 2014-09-29 21:50
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こんの
at 2014-09-30 06:39
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unburro at 2014-09-30 07:56
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at 2014-09-30 11:26
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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sheri-sheri at 2014-10-01 15:25
素晴らしい。
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unburro at 2014-10-01 23:39
by unburro
| 2014-09-29 01:29
|
Comments(11)