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枝豆




生煮えの枝豆噛んで山の宿
                驢ノ220



駄句である。  






枝豆_b0290638_00220936.jpg





彩りを優先して茹でると、枝豆はまだ固い。

むっちりとした歯応えと、豆の甘さ、
そして、枝豆ならではの香ばしさを求めるならば、
もう少し茹で続けなくてはならない。

しかし、豆の甘さと引き換えに、緑は色褪せてゆく。

特に、夏の後半から出回る、山形のだだ茶豆を筆頭とする
茶豆の仲間は、元々、莢の産毛が茶色いので、
茹であがりは、一層色褪せて見える。
しかし、味は天下一品だ。

そんな、ちょっと色褪せた枝豆が好きだ。

たっぷりの湯、も必要ない。

適度な塩を加えた湯は、枝豆が浸るくらいで良い。
塩煮にする様に、また、蒸し煮にするようにすると、
豆にうっすら塩味が付き美味い。

これは、自宅で茹でなくては食べられない。
ある意味、我儘で贅沢な枝豆の食べ方だ。

また、
莢の両端を、ちょんと切る事に
どれだけの意味があるのか、と、いつも思う。

じっくり、旨みが出るまで茹でないから、味が薄くなる、
そこで、塩をきかせる為に、両端を切ってしまうのだろう。
しかし、そこから湯が入り、旨みが出てしまうのではないか、と危惧する。

もう一つは、見た目の美しさだろうか。
枝豆の莢の一つ一つに、こんなに手を加えているのです、という
細工を売っているのだろう。

ビアホールや居酒屋だけでなく、料亭、割烹などの高級店でも、
ほとんどの日本料理店の枝豆は、固い。
ぎりぎり火が通った、というタイミングで加熱を止めている。

この山里の宿の夕食、焼き物皿の上の枝豆も、固い。
ぎりぎり火が通る、一歩手前の硬さだ。

渓流を泳ぐ姿に、串を打って焼かれた鮎の傍らに、
ほんの五つほど添えられている枝豆は、瑞々しく美しい。


でも、噛むとかりり、と固いのだ。



これが好き、という人もいるのかもしれないけれど。






枝豆_b0290638_00213918.jpg
















Commented by saheizi-inokori at 2014-08-29 00:41
ほとんど毎晩枝豆を茹でてます。
少し固めが好みかな。
Commented by unburro at 2014-08-29 00:49
saheizi様

私とsaheiziさんが、夫婦?!  なら、
ほとんど毎晩、喧嘩ですね~(笑)
Commented by wawa38 at 2014-08-29 10:02
枝豆のゆで加減って難しいですね。
私の場合は、固かったり柔らかかったり、いつも一定しません(-_-;)
Commented by unburro at 2014-08-29 14:20
wawa様

なるほど、時々で一定しない、というのも
それぞれの美味しさを意図せずに楽しめるという方法ですね。

これなら、私とsaheiziさんが、喧嘩する事もないわけで(笑)
Commented at 2014-08-29 14:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sheri-sheri at 2014-08-29 15:57
雨に濡れたような瑞々しい葉の緑美しいですね。そして清流の流れの早さも清々しいです。
Commented by hanamomo06 at 2014-08-29 20:11
今夜もおいしい茶豆をゆでました。
ゆでるというよりも少量の水に塩をたっぷり入れて塩煮です。
しっかりゆでたほうが豆の味がしますね。
端っこを切るのはたぶん塩が回るようにという意味でしょうが、我が家で食べる量を考えると無理です。
いつも買うときは1キロ単位、夫も私もとまりません。(笑)
Commented by unburro at 2014-08-29 22:09
sheri様

霧島の清流と、リンクしていますね。
水が美味しかったです。
Commented by unburro at 2014-08-29 22:11
hanamomo様

「茶豆しっかり塩煮派」 のメンバーですね。
派閥拡大に努めましょう!  エイエイオー!

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by unburro | 2014-08-29 00:36 | 旅・高千穂 | Comments(9)