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驢馬の耳 unburro.exblog.jp

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山笑ふ

　木はにやり林はわはは山笑ふ　　　　　　　　驢ノ857　駄句である。山が、ぼふぼふ、と花粉を吐き出しながら笑っているやうに見える。空は晴れているのに、大気...

2023年 03月 20日

梅香る

　日も時も数えず今と梅香る　　　　驢ノ856　駄句である。時計や暦を知らずとも梅は咲く。あゝ二月が終わってしまった。もう三月だ。と、どうして私は焦るのだろ...

2023年 03月 03日

はからずも

　はからずも豆まき忘れ鬼はここ　　　　　　　　驢ノ855　駄句である。夜中に足が攣って目が覚め慌てて、枕元に常備してある漢方薬を飲み痛みをなだめるように、...

2023年 02月 04日

冬の苺

　如月や冬の苺は嘘の恋　　　　　　　　驢ノ854　駄句である。二月、如月になってしまった。2023年、初めての投稿である。今更「おめでとう」で始めるわけに...

2023年 02月 01日

散り忘れ、年の暮れ

　散り忘れ吹き飛ばされて年の暮れ　　　　　　　　　驢ノ853　駄句である。潔く散りたいけれど、意外とそれは難しい。チリチリと縮んで、ボロ切れのように枝にく...

2022年 12月 30日

散紅葉

　朱丹茜臙脂散る散る紅葉かな　　　　　　驢ノ852　駄句である。朱しゅ　丹に　茜あかね　臙脂えんじ　紅花で染めた絹、紅絹のことを「もみ」というけれど紅葉と...

2022年 12月 05日

月の蝕

　禍ひは地を蝕みて月の蝕　　　　　　　　　驢ノ851　駄句である。月の蝕。蝕む(むしばむ)って、ぞわぞわ、する。「むしばむ」という言葉を初めて聞いたのは、...

2022年 11月 18日

驢ノ801 - 850 　そして　今野さんのこと

2020年8月夕立に追われる人の大笑い　　　　　　　　9月宿無しの猫の眼澄みて夏の果て　　　　　　　　　遥々と月は月なり古代文字　　　　　　　　秋草やちい...

2022年 11月 03日駄句反省会

蝉　熊野［了］

　無常とは問ふ間も惜しみ蝉の鳴く　　　　　　　驢ノ848　駄句である。誰かいないのぼくは独りなのと、猫が鳴いている。猫の足元には、羽根の無い蝉。夏の朝で...

2022年 09月 07日熊野

露草　熊野［七］

　露草のひと群れ残す草むしり　　　　　　　　　　　驢ノ847　駄句である。夜明けごろまで降っていた雨も上がり、じりじりと暑くなりかけた朝の空気の中で露草が...

2022年 08月 01日熊野

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