二百十日
2017年 09月 03日
駄句である。
毎日毎日、紅をさし。
来る日も来る日も、着飾って。
雨にも負けず、風にも負けず。
この炎天下、咲き続け。
誰に見せようと、
誰に褒めて貰おうと、
笑い続けているのだ。
もう、そろそろ、いいのではないか。
百日の願をかけて咲いているような紅い花。
待つ人はもうこの世にはいないのに、
それを忘れて、いや、信じられずに、心を閉じたまま
咲き続けているのか。
散るを忘れて生霊の如し。
いつの間にか、九月である。
朝夕の風が、急に涼しくなり、肌が少し乾いて感じられる。
暑さのせいにして先延ばしにしていた諸々の事に
着手しなければならない。
秋は、家業の忙しい季節だ。
辛いものを食べて、気合を入れようと、
頂き物の唐辛子で、ペペロンチーノを作る。
生の唐辛子は、火の入れ具合の加減が難しい。
とにかく焦がさないように、香りが立つように、
低温で、たっぷりのオリーブオイルで炒めた。
大蒜もたっぷり、おまけにベーコンもたっぷり。
辛い。
辛いけれど、旨い。
辛さに味があり、辛さの底に甘みが隠れている。
辛さに慣れて、うまいうまい、と食べ進むと、
次に、頭の表面、髪の毛の根元のあたりから汗が噴き出してくる。
水を浴びたように濡れた髪をかきあげる。
その汗が、真夏のそれではなく、少しさらりとしてしている気がする。
生の唐辛子は、果肉が厚くて、甘い香りがして、
食べてみようかしら、という誘惑に駆られる。
少し、ほんの少し、舐めるように齧ってみる。
舌の上下、口の内側全面が一瞬パニックを起こしそうになるけれど、
落ち着いて、神経を集中させると、痛いように辛い部分と、
ほのかな香りを感じている部分があり、徐々に双方が歩み寄って
不思議な爽快感が残る。
心が通じていれば、痛みさえ、快感に変わるのだ。
なんて危険な唐辛子。
ご馳走さまでした。
今年はなぜか、唐辛子の頂き物が多い。
世の中、サディスティックな人が、増えているのだろうか。
いや、Sではなく、Mが増えているのか。
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yomogi
at 2017-09-03 13:30
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百日紅町内にまたお葬式 池田澄子
今日のお句とそれに続く文章に、上記の句を思い出しました。
unburroさんの物事への鋭い洞察力は、さすがですね☆
今日のお句とそれに続く文章に、上記の句を思い出しました。
unburroさんの物事への鋭い洞察力は、さすがですね☆
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mother-of-pearl at 2017-09-03 21:11
またしても unburroワールド炸裂ですね!!
》心が通じていれば、痛みさえ、快感に変わるのだ。
そうなのね〜〜〜
確かにそんな快感もあったような、、、。
忘却の彼方に飛び去った、そんな感覚を無理矢理思い出そうとしています。
我が家も今夜はしっかり汗を流してくれた息子2の好物に合わせ、ピリ辛でした。
『君の前世はインド人か!!』というくらい辛いのが好きで、
そのうちハバネロすら欲しいと言われそうです。
》心が通じていれば、痛みさえ、快感に変わるのだ。
そうなのね〜〜〜
確かにそんな快感もあったような、、、。
忘却の彼方に飛び去った、そんな感覚を無理矢理思い出そうとしています。
我が家も今夜はしっかり汗を流してくれた息子2の好物に合わせ、ピリ辛でした。
『君の前世はインド人か!!』というくらい辛いのが好きで、
そのうちハバネロすら欲しいと言われそうです。
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saheizi-inokori at 2017-09-03 21:30
触った手で目に触るな、というような激辛を平気で食う男がいました。
つまらない人生ですね。
つまらない人生ですね。
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sheri-sheri at 2017-09-03 21:43
ぺペロンチーノは、パスタのなかで一番好きです。ことにunさんが作られたぺペロンチーノ、絶対美味しいはず。近くに住んでなくて残念!ご相伴にあずかりたかったです!
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unburro at 2017-09-03 22:04
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unburro at 2017-09-03 22:09
> mother-of-pearlさま
忘却の彼方…
と言いながら、無かったわけではない、
かも、しれない(笑)
男の子って、辛いもの好きですよね〜
「辛いのダメなんです。カラシもワサビも抜きで…」
っていう男も、嫌だし。
でも、ほどほどに、してほしいですね。
忘却の彼方…
と言いながら、無かったわけではない、
かも、しれない(笑)
男の子って、辛いもの好きですよね〜
「辛いのダメなんです。カラシもワサビも抜きで…」
っていう男も、嫌だし。
でも、ほどほどに、してほしいですね。
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unburro at 2017-09-03 22:14
> saheizi-inokoriさま
辛さも、ほどほど。
素材の味を消すほどの辛さは、困りますね。
タイもインドも行った事ないのですが、
本場の辛さを食べてみたい気もします。
北陸の「かんずり」、九州の「柚子胡椒」なども好きです。
辛さも、ほどほど。
素材の味を消すほどの辛さは、困りますね。
タイもインドも行った事ないのですが、
本場の辛さを食べてみたい気もします。
北陸の「かんずり」、九州の「柚子胡椒」なども好きです。
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unburro at 2017-09-03 22:19
> sheri-sheriさま
ペペロンチーノ、いつもは、乾燥の唐辛子で作るのですが、
夫や息子に、もっと辛い方がいい、と言われます。
今回は、文句なし!の辛さでした。
優しいsheriさんが、辛いもの好き、とは!
以外ですが、うれしいです(^。^)
ペペロンチーノ、いつもは、乾燥の唐辛子で作るのですが、
夫や息子に、もっと辛い方がいい、と言われます。
今回は、文句なし!の辛さでした。
優しいsheriさんが、辛いもの好き、とは!
以外ですが、うれしいです(^。^)
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こんの
at 2017-09-04 07:16
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生で食べきれないナンバンは、風通しのいい日陰に編んだ(ニナッタ)状態で吊るしておけば長く干ナンバンとして使えます
我が家では、それを漬物や煮物に頻繁に使います
今日のエッセイにはシビレました(笑)
我が家では、それを漬物や煮物に頻繁に使います
今日のエッセイにはシビレました(笑)
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at 2017-09-04 07:28
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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unburro at 2017-09-04 08:02
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wawa38 at 2017-09-07 09:54
>心が通じていれば、痛みさえ、快感に変わるのだ。
どこか、危険な香りが・・・(笑)
四川の麻婆豆腐も辛いですね。花椒(山椒)が効いていて、辛さプラスです。麻婆の麻には、しびれる、という意味もあり、ほんとうにしびれます。
私は一口か二口くらいしか食べられません(^^;
どこか、危険な香りが・・・(笑)
四川の麻婆豆腐も辛いですね。花椒(山椒)が効いていて、辛さプラスです。麻婆の麻には、しびれる、という意味もあり、ほんとうにしびれます。
私は一口か二口くらいしか食べられません(^^;
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unburro at 2017-09-07 15:02
>wawaさま
四川料理、辛いですね〜
でも、大好きです!
実は今、辣子鶏にハマっています。
近所の中華料理店の辣子鶏が、凄く辛くて美味しかった
のですが、先日行ったら、マイルドに変わっていて、
すごくガッカリ…
じゃあ、自分で作ろう!と研究中なのです。
花椒のつぶし具合でシビれ加減が変わります(笑)
四川料理、辛いですね〜
でも、大好きです!
実は今、辣子鶏にハマっています。
近所の中華料理店の辣子鶏が、凄く辛くて美味しかった
のですが、先日行ったら、マイルドに変わっていて、
すごくガッカリ…
じゃあ、自分で作ろう!と研究中なのです。
花椒のつぶし具合でシビれ加減が変わります(笑)
by unburro
| 2017-09-03 12:35
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