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二胡

二胡弾きと榧の実を噛み 月を待つ

駄句である。




中秋の月見の会に出掛けた。

久方ぶりに配偶者と共に、外出である。
娘が刀自と留守番をしてくれる。
結構なことである。

大正頃の洋館の中庭である。

暮れてゆく空を見ながら
月を待ちかねて、冷えた白ワインを飲み始める。

時代物の根来高杯に 衣被ぎ と 枝豆
それと 
見慣れぬ木の実は、榧の実 とのこと。

上々である。



山の端から光がこぼれてくる、
月の出 だ。

弧を描くように昇り始める
地球が回っているのだな。

庭の大樹の下から
聞き覚えのある曲が聞こえる。
チャイナドレスの女性が二人、二胡を弾いている。

「蘇州夜曲」

月が高くなる。

酒が注がれる。
アンデスの高地の葡萄でつくるワインは、
木立を抜けて来た夜風の様に、青い香りがする。

上々である。




二胡_b0290638_175209.jpg

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by unburro | 2013-09-20 17:08 | Comments(0)